いろんな場面で触れているチャイルド
セラピーを受けたことがない場合、その人がインナーチャイルドに気づくことは、難しいです。
でも、すべての人が子供から大人になっているので、すべての人にインナーチャイルドは存在します。
そして、あなたも実は日常生活で、ときどき、もしくは、しばしば、インナーチャイルドに触れているのです。
イライラするとき、カチンとくるとき、怒りが収まらないとき、嫌な感情にドキドキするとき、逃げたいとき、誰かの感情やある出来事に心を揺さぶられるとき、苦しいと感じるとき、急に涙が出るとき。
例えば、映画をみて、涙がでるときも、私たちはインナーチャイルドに触れているのです。
知らなかったでしょ?
人それぞれの囚われ
私の場合は、とにかく、自分が大切にされないとダメでした。少しでも粗末に扱われた、と感じたもんなら、すぐにムカッときて、機嫌が悪くなります。でも、それを知られたくないから、何でもないふりをします。それがとても苦しかったです。
セラピーを受けて分かったのは、仕事で忙しかった母親にとって私は一番ではない、と感じて寂しかったこと。しかし、子供ながらに、忙しい母親のことを思って、それを言えなかったこと。そして、一番びっくりしたのは、そんなことはとうの昔に乗り越えたと思っていたのに、いまだにありありと出てきていたことです。
でも、セラピーを受ける前の私は、この感情に一生懸命蓋をして生きていました。何でもないふりをしたときの苦しさは、私に無視されたチャイルドの苦しみだったように思います。
大切な気持ち
大人になった私たちは、そんなこと、みんな感じたことくらいあっただろう?
そんなことくらいで苦しいなんて、甘えてるんだよ、とか思ってしまったりするでしょ?
でも、あの時の私は本当に一番に愛してもらえてる、大切に思ってもらえてる、って感じたかったし、そうして!と言いたかったんです。そして、それは、私のかけがえのない大切な思いなのです。
あなたが、今、生きづらさを感じているなら、インナーチャイルドの叫びに触れているからかもしれません。
大したことない、と思わないで。
それはあなたの大切な思いです。