自分のことが分からなくて苦しいあなたへ

なぜ、自分のことが分からないのか。

私たちの意識は、顕在意識と潜在意識とに分かれていて、今こうして、考え、理解し、認識しているのは、顕在意識。この顕在意識が、私たちの意識の領域で占める割合はたった５％。

残りの９５％は何が占めているかというと、それは潜在意識。私たちが日常の意識では認識できない無意識の領域です。

顕在意識は、私たちの意志や言葉や思考、理性、知性を司り、潜在意識は、感情、感覚、記憶、想像力を司ります。

そして、私たちが自分を知ろうとするとき、この５％の顕在意識の中を探し回っています。でもここにあるのは、意志や言葉や思考、理性、知性なので、本当の自分はいません。なので、導き出す答えは、私はこうあるべき、私はこうするべき、という益々自分を追い詰めるものだったりします。

顕在意識の中を探し回っているうちは、自分のことが分からないままです。

では、本当の自分はどこにいるのか？　それは、９５％の潜在意識にいます。
自分自身が本当に感じた、理性を超えた感情、感覚はこの中にあります。
でも私たちは、自分だけの力で、この潜在意識にアクセスすることは難しいのです。

私が自分のことを分かるようになった理由

自分だけの力では潜在意識にアクセスすることは難しいですが、私たちセラピストなど、専門家がいれば、アクセスすることはできます。

私の場合、仕事のことで悩み、自分のことが分かりませんでした。
仕事で頑張り、周りに信頼され、それなりに自分の考えが通るようになり、良い位置に来たな、と思うと、もう辞めたくなる。もう嫌で嫌でしょうがなくなる。その衝動は、本当に突然来て、一度感じてしまうと、絶対になくならない。ごまかそうとすると、今度は、今まで感じなかった憂鬱さが襲ってくる。結局憂鬱なのが辛くて仕事をやめる。自分に幻滅する。絶望する。これの繰り返し。この突然の衝動が私にとっては一番の恐怖でした。なぜ、自分はこうなってしまうのか？でも、自分では本当にどうしようも出来なかったのです。
仕事が続かない奴はダメだ！というメッセージは親から受け取っていたので、それになってしまう自分に苦しみました。そして、どうしても自分を知りたくて、インナーチャイルドセラピーに出会いました。

インナーチャイルドセラピーでは、専門家のセラピストの下、潜在意識にアクセスすることができます。

そこで、色んなことに傷ついていた自分、我慢していた自分、心配していた自分、怒っていた自分、を知り、思い出し、抱きしめ、癒していくうちに、自分の正直な気持ち、たとえマイナスの気持ちでも、「尊い、愛おしい、自分の気持ち」なのだと気づき、受け入れられるようになりました。
いかに、私が、マイナスな気持ちに強がって蓋をしていたかを知りました。

いまは、自分の気持ちを感じることが出来るようになったので、自分のことが分かるようになりました。それによって、自分自身にジャッジをしなくなったので、生きるのがとても楽になったと思います。